大腿骨寛骨臼インピンジメント(関節唇損傷)について
生活上やスポーツの動作などによる繰り返しの刺激が加わり、股関節の運動異常や軟部組織の損傷が起きる事。英語でFemoroacetabular impingement 略してFAI。
特に30代から40代の女性に多くみられる大腿骨寛骨臼インピンジメント(関節唇損傷)の原因と症状について詳しく見ていきましょう。
大腿骨寛骨臼インピンジメントの原因について
大腿骨寛骨臼インピンジメントは大腿骨骨頭と寛骨が繰り返し衝突することで、股関節内部にある軟骨(関節唇)にストレス加わって起こる状態をいいます。
大腿骨寛骨臼インピンジメントは関節の形態と引き起こす病態より、3つのタイプに分類されます。
aは大腿骨側は正常であるが、寛骨臼側に問題があるもの。臼蓋縁の被覆している部分が過剰であり、これにより関節唇損傷をきたすものである。
bは寛骨臼は正常であるが、大腿骨頭から頸部の移行部の前上部に問題があるもの。
cは大腿骨側・寛骨臼側ともに問題があるもの。
大腿骨寛骨臼インピンジメントの症状について
ほかの股関節疾患と比較すると、歩行や日常生活レベルでの動きではあまり痛みを訴えない場合も多く、特に蹴る・走る・しゃがみ込む動作や股関節を深く曲げたり、捻るような動作など日常的に股関節を動かす方に多い傾向です。
股関節の付け根(鼠径部)に鋭い痛みや引っかかり感を自覚するようになります。
当院での治療方針
大腿骨寛骨臼インピンジメントの症状として整形外科的テストとしては、Impingementテスト、Patrickテスト、FABERテストなどの疾痛誘発テストが陽性であること。
抵抗下のSLR運動における筋力低下や疾痛の有無、股関節屈曲内旋角度の左右差の有無を確認を行い評価していき、徒手・物理療法を行い疼痛緩和を促します。
トレーニング
大腿骨寛骨臼インピンジメントの症状として、
- ☑ 股関節の可動性低下
- ☑ 股関節の安定性低下
- ☑ 骨盤帯の可動性低下
- ☑ 腰椎、骨盤帯の安定性低下
が挙げられるのでこれらの改善に努めます。
大腿骨寛骨臼インピンジメントは当院にお任せください
まずは症状の状態を把握しながら、股関節周囲の筋力トレーニングやストレッチなどを行い、日常的に使っていなかった筋肉を使うことにより股関節の安定性に繋がるので、積極的にトレーニングを行い症状の改善をはかります。
当院では豊富で確かな施術メニューをもとに、患者様お一人おひとりに合った最適な施術計画を検討し、患者様のお悩みを取り除きます。日々の生活やお仕事などの背景を見据え、痛みが再発しにくい身体づくりをお手伝いいたします。
※症状により整形外科の受診を勧めさせていただきます。